さらしな日記

日記 雑感

20240928

目覚めた瞬間、布団の上に横たわるGを目撃した。どうやら一緒に寝ていたらしく、僕の寝返りでこいつは命を落としたようだ。その事実に気づいた瞬間、強烈な不快感が全身を駆け巡るはずだったが、なぜか妙に冷静だった。ありえない事態に直面し、脳が感情の処理を一時的に放棄したのだろうか。普段ならGを見かけただけで強い嫌悪感を覚えるし、潔癖なはずの自分がなぜこんなにも落ち着いていたのか、自分でも理解できなかった。引っ越してから小さいGが時々出没してはいたが、ここまで大きいものを一人暮らしで見たのは初めてだった。

 


とりあえず、もしまだ生きていたらどうしようもないので、急いで洗剤をぶっかけ、動かなくなっているのを確認してから、ティッシュで包んで処分した。念のため布団一式を徹底的にファブリーズし、やつが這い回った可能性のある床をクイックルワイパーで丁寧に掃除した。

 


寝返りによってGと接触してしまった事実は恐ろしく不快で、心の中に嫌悪感が渦巻いているが、殺虫剤も何もない部屋で、生きているGと対峙する羽目にならなかったことを思うと、死んでいてくれてよかったのかもしれない。